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 中村千穂先生コラムcompany

2020年 四期

清水保育園の皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

いよいよ、令和3年度が始まりますね。

「令和」と言う年号も、すっかり定着しているように思います。

この時期は、これからの少し先の事に、意識が向くことが多いかもしれませんが、

私自身は、これまでの1年間を振り返る時間が多くあります。

それは恐らく、多くの変化を経験し、多くの事を感じた1年だったからではないかと

思っています。

その中で、あらためて気がつき、皆さまと共有したいことがあります。

それは、「ありのままの自分を、受け入れられることの大切さ」です。

私はカウンセラーという立場で、多くの方の心の中にある、辛い気持ちをお聴かせ頂いております。

そのお話の中で、人の心の根底にあり、多くの方が望んでいる事のひとつに

「ありのままの自分を受け入れて貰いたい」と言う想いがある様に感じます。

そして、ありのままの自分を、自分が受け入れることが出来ずに、辛い気持ちを

抱え続けてしまうこともあります。

「自分はありのままの自分で愛されている」「ありのままの自分が受け入れられている」

と言う、根拠はなくともしっかりと心にある感覚は、その人をいつも、どんな事があっても

しっかりと守ってくれる感覚です。

この先も私達は、大きな変化の中、生きていくことになるでしょう。

そしてその変化は、決してネガティヴな変化だけではないと思います。

人を愛し、自分を愛し、ありのままを受け入れられる。

それが当たり前の世の中に、私達の力でしていきたいですね。

2020年 三期

間も無く、2020年も終わろうとしております。

今年はどなたにとっても、新型コロナウイルスとは切っても切れない生活

となったのではないでしょうか。

この出来事によって、私達は例外なく、これまでの価値観からの脱却を

求められているように感じます。

皆さまは、この1年をどのようにお過ごしになられましたでしょうか?

私はいつもにも増して「人との繋がり」について、考えた1年になりました。

当たり前の様に出来ていた事が出来ず、会えていたはずの人と会えない日々

の中で、思わぬストレスがかかっていることを知りました。

そして改めて、人は人との繋がりの中で生きており、繋がることで支えあっている

のだと分かりました。

「繋がる」と言うことは、心を満たすために重要なことです。

withコロナ」と言われる生活がしばらく続きそうです。

この不自由な中にあっても、様々な形で「繋がる」こと(=心を満たすこと)

忘れずにいたいですね。

2021年が希望の1年となりますように。

2020年 二期

清水保育園の皆様、こんにちは。

まだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?  

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収まらない中で、ここ数ヶ月は特に、ウイルスの存在をとても

身近に感じておられる方が多いのではないかと思っております。

今しばらくは、この不安とも共存しながらの生活が続くかと思いますが、この様な状況が続くことで、今後

注意が必要であろうと思われる事の一つとして、感染者やその関係者に対する、誹謗中傷を含めた、差別

や偏見などの攻撃が挙げられのではないでしょうか?

この様なことは、悪意を持って行われるものもあるのですが、それだけでなく、意図せずして結果的にその様

な言動をとってしまっている。ということも多くあります。

「誰かを傷つけるつもりはなかったけど、結果的に差別的なことに繋がってしまった」

と言うのは是非避けたいですね。

そこで、思わぬ言動で他者を傷つけない為に、「認知の歪み」について今回はお伝えしたいと思います。  

「差別するつもりはなかった」などと言う場合、多くが「自分は悪くない」「自分は間違ってない」と言う思いからの

言動によることが多くあります。

実はこの背景には「べき思考」という認知の歪みがあります。  

例えば、「感染予防の為、複数人での会食はやめるべきだ」と言う考えを持っていたとします。

そうするとその人は、自分のこの考えに従って、日々の生活を送っています。

そんな中、複数人での会食をきっかけに、クラスター感染が起こったとします。すると、その人達に対し、「何故

こんな時に会食するんだ?信じられない」「勘弁してくれ!こっちはどれだけ感染予防を頑張ってると思ってい

るんだ」「そんなことするからでしょ、自業自得よ」などと言った思考へ繋がりやすくなります。

何故なら、「べき思考」を持っている人は、自分の持つ「〜べき」と言う考えは正しいと信じているので、その考えに

自分が従うだけでなく、他者もそうであるべきだと、無意識に考えてしまうのです。

その為、「〜べき」に従わなかった人への発言には、「あなたは、〜するべきだった」と言う言語的メッセージと同時に、

「あなたは間違っている」という非言語的メッセージが、同時に伝えられてるのです。
 

コミュニケーションを通じ、相手に伝わるものとして、言語的メッセージは全体の約3%。非言語的メッセージは約97%

だとも言われており、私達は日々、人との関わりの中で、とても沢山の非言語的メッセージを受け取り、そしてまた、

意図せずして発信しているのです。
 

いかがですか?

「べき思考」思い当たる方はいませんか?  

コロナ渦にある今、多くの制約を受け、失ってしまったものも少なくないかもしれません。

ですが、是非その困難な日々の中から、ご自身と向き合うひと時を持ち、自身の「認知の歪み」に気付き、より良い自分へ

成長するチャンスを得て頂けたらと思います。

私達は、自分自身を変える力を持っています。

そしてそれは、社会を変える力です。

一人が変われば、社会が変化へと動き出します。  

差別や偏見のない世の中へ向けて、一緒に進みましょう。  

2020年 一期

清水保育園の皆様

今現在、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、世の中が大変な状況ととなり、

日本でも初となる緊急事態宣言が出され、多くの方々がこれまでに経験した事のない不安を

感じ、また長期化する自粛等による生活環境の変化に、心身ともに疲れていらっしゃる方が

多いのではないでしょうか?

先ずは皆様に心よりお見舞い申し上げます。

最近では「自粛疲れ」という言葉も耳にするようになり、間も無くやってきます、ゴールデン

ウイーク中に大勢の方の移動があるのではないか?とも心配されております。

私も長引く自粛要請に、正直なところ疲れを感じています。先が見えないと言う状況が、これ

程心身に負担を強いる事なのだと実感しています。

そして、この「自粛疲れ」は、真剣に考えて日々取り組んでおられる方ほど、強く感じていら

っしゃる可能性があるのでは?とも考えています。

そんな皆様に、心理カウンセラーの立場からお伝えしたい事があります。

それは「私達は、決してちっぽけな存在じゃない!」

ということです。

もしかすると皆様のお近くには、あまり危機感を感じていない方や、感染防止に無頓着な方が

いらっしゃるかもしれませんんね。

家庭内でも意識の差が出て、家庭不和に繋がっていると言われています。

真剣に話をしても、訴えてもなかなか理解してもらえない悲しみやイライラを発散出来ずに、

頑張っていることが虚しくなってくることもあるかもしれませんが、皆さんはもう既に、世の

中の役に立っているのです。

今、あなたが健康である事。その事で間違いなく社会が救われています。

そして、日々小まめに手を洗い、マスクを着用し、人との距離を置いて、不要不急の外出を避け、

感染防止を意識する姿を、必ず誰かが見ています。

それは、あなたが知るひとではないかもしれません。ですが見ている人がいるのです。

そして、あなたの姿を見て、手を洗おうと思う人がいるかもしれません。

あなたを見て、人との距離を保とうとする人がいるかもしれません。

あなたを見て、行動を変える人がいるかもしれないのです。

そして今、その輪を広げることがとても重要です。これは私達にしか出来ないことです。

私達は決してちっぽけな存在ではありません。

みんなの力を合わせましょう。

私も、今もあなたがどこかで頑張っていることを支えに、感染防止に努めます。

支えてくれて、ありがとう。

2020年3月

早いもので、もう3月。今年も別れの季節になりましたね。

清水保育園の皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、多方面で様々な

行事等が自粛となっておりす。

これまで毎年行われてきた行事も、中止や縮小となり、あらためて

当たり前であった事や、当然の様に経験できた事の有難さに気がつきます。

そして、人生の節目に行われるセレモニーが、私達一人一人の心の節目として

重要な役割を果たしていたことを、今ひしひしと感じています。

今年の皆様の卒園式も、当初予定されていた内容とは、少し異なるかもしれませんね。

ですが、そこにはこれまでと少しも変わらず、卒園児の皆さん、保護者様、ご家族の

皆様への、溢れんばかりのおめでとうの気持ちがある事を、忘れずにいて頂けたらと思います。

そして321日が、皆様にとって思い出深い、素晴らしい一日になりますよう

心より願っております。

2020年2月

「満足」を満たすのは

愛情や親密さ、信頼、安心…  

「不満」を満たすのは

お金や、社会的な地位、物…  

お金が欲しい。

車が欲しい。

服や靴やバックが欲しい。

美味しい物が食べたい。

昇進したい。

自分が有能だと認められたい。

などなど…  

この願いが叶うと「不満が満たされた」状態。  

お母さんから抱っこしてもらって感じる安心感。

仲間と力を合わせて頑張ったあとの信頼感。

大好きな人と手を繋ぐ瞬間の親密さ。

などなど…  

こういったた感覚は「満足が満たされた」状態。  

「不満ではないけど、満足じゃない。」  

こんな状態って沢山あるかもしれません。    

皆さんは今「満足」してますか?

2020年1月

清水保育園の皆さま 新年明けましておめでとうとございます。

今年は、いよいよ東京オリンピックが開催されます。なんだか、遠い夢物語のような気がしておりましたが、

2020」と言う数字を改めて見て、新しい時代の幕開けを感じております。

さて今回は、昨年末目にしたニュースをご紹介しようと思います。  

昨年現役を引退したイチローさんが、出身地の愛知県豊山町で長年行われてきた少年野球大会「イチロー杯」の

最後の表彰式に出席した。

と言う話題です。

その中で、イチローさんは子ども達へ、色々な事がスマートフォン一個ですぐに調べられる、

情報を得られる時代になったが、是非子ども達には、外へ出て経験して欲しい。  

「今まであった当たり前のものというのは、決して当たり前ではないというふうに気づく。

価値観が変わるような出来事を、みんなに体感してほしいというふうに思います。」  

と話されたそうです。  

この言葉を目にし、子ども達だけではなく、私たち大人にも言える事だと思い、私は何度もこの記事を読み返しました。

何十年生きてきても、この世の中知らないことばかりです。私たちはとても狭い中で生き、そして、

私たちの中にある価値観もそうです。

そこに留まるかどうか…。それは全て自分次第です。  

これから世の中がどこに向かい、どうなっていくのか?それは誰にも分かりません。

だからこそ、新しい時代を自分で切り開く力を子ども達には身につけて欲しい。

そしてそれを後押しし、見守る事のできる大人でありたい。その為にも、チャレンジや経験することを恐れず、

進むことのできる自分でありたいと私は思います。  

2020年が、皆さまにとって素晴らしい1年でありますように。

今年もよろしくお願い致します。  

中村千穂

2019年12月

清水保育園の皆様、今年も残すところ1ヶ月となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

2019年最後のコラムという事で、今月はどんな事をお伝えしようかと考えましたが、今回は「子どもは、見て、

まねて学ぶ」という事についてお伝えしようと思います。

子ども達は、日々沢山の刺激を受けて成長しています。その刺激は、家庭はもちろん、保育園での環境の中で受ける

刺激が、とても多いと思われます。

では、その環境の中での刺激とは、具体的にどの様なものでしょうか?

一番大きな影響力を持つのが「親」です。

お父さん、お母さんが普段何気なく話す会話、言葉やその内容。そして生活態度、生活習慣人や物に対する対応の仕方

考え方などなど。

取り上げればきりがありませんが、要するに「親」の全てを見て、まねて身につけています。

また、家庭内での影響として、忘れてならないのはテレビやゲーム、インターネット上の動画などの影響です。

「子どもは見て、まねて学ぶ」とお伝えしましたが、私達が考えている以上にその影響は大きく、

「え?どこでそんな事覚えたの?」と不思議に思うご経験は、皆様お持ちではないでしょうか?

このコラムでも以前「ゲーム障害」について少しお伝えしましたが、依存症のリスクという観点だけてはなく、

例えば、過激な映像や内容のゲームなどに幼少期から触れると、青年期になってからの攻撃性が増す可能性が

少なからずある、という事も近年分かってきており、幼少期からネットやゲームに触れる事のリスクについては、

良く良く吟味する必要があるだろうと思われます。

また子ども達の価値観などにも影響があり「やられたら、やり返す」「相手の為ならば叩いてもいい」と言った考え方

また攻撃性についてだけでなく、「痩せてる方がかわいい」「◯◯という国は怖いところだ」など様々な価値観を、

子ども達は無批判に取り入れていきます。

この世の中に、絶対的な価値、正義などはありませんが、私達親自身が、どの様な考え方、価値観を持ち、

何を子ども達に伝えていきたいのか?

子ども達にどんな経験をさせ、どんな環境を与えていくのか?

それにより、子ども達の育ちに影響があるとするならば、未来は私達に託されているのかもしれません。

私達は「見て、まねをされ、お手本にされる存在」である事を、忘れないでおきたいですね。  

皆様、今年も大変お世話になりありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

良いお年をお迎えください。

2019年11月

皆さんは、お子さんに対して「人の心の痛みが分かる、優しい子どもに育って欲しい」と

思われた事はありますか?

もしかすると、多くの保護者様がそうかもしれませんね。

では、どうすれば自分ではない、他者が感じている心の痛みを理解し、共感出来るように

なるでしょうか?

それは、自分自身の感じている気持ちに共感し、受け止められる経験を多く積み重ねる事が

大事です。


「いい加減に泣き止みなさい」とか、「男なら我慢しろ」ろか、「女の子はいつも笑ってなさいとね」

とか、「こんなところで怒ってたら恥ずかしいよ」などなど、親が何気なく発する言葉で、

子ども達が感じている気持ちを「禁止」してしまう事があります。

そうすると、子ども達はその時感じていた気持ちを、グッと抑える可能性が高まります。

これを繰り返すことで、そのうちに気持ちを感じる事を、自分に禁止し始めます。

そうなってしまうと、今、自分がどんな気持ちを感じているのかが、分からなくなってしまうのです。


自分の感じている気持ちが分からないのに、他人が感じているか気持ちを理解する事が出来る

はずがありません。

理解できない気持ちに共感するなんて当然出来ません。


泣きたい時は泣いていい。

怒りたい時は怒っていい。

怖い時は怖くていい。

嬉しい時は嬉しくていい。


感情を感じる時は、自然なことです。

お子さんが今どんな気持ちなのか?耳を傾けてあげて下さい。

2019年10月

子ども達の成長について、誰もが気にしてしまうのかも?知れません。

実は私も気にしていました。

周りのお子さんが出来ることが気になって、いつもいつも比較して

そして気にして、悩んでいた気がします。

今思えば、とてももったいなかったなあと思います。

何故なら、周りの事を気にし過ぎて、肝心な我が子のことを、見ている様でしっかりと

見ていなかったと思うからです。

「早く大きくなって欲しい」と毎日思っていましたが、今では我が子の幼少期が、

とても懐かしく感じられます。(後悔もたくさん感じながら)

今と言う時は二度とありません。

お子さんの成長を焦らずに、信じて見守って下さいね。

必ず、どの子も成長しています。

2019年9月

普段、私達が見聞きして認知していることは、唯一無二の絶対的な真実ではありません。

どう言うことかと言いますと、一人一人がどの様に感じて、捉えいるかはその人それぞれに

違いますし、そしてそれぞれが歪んでいます。

そうなんです。歪んでいるんです。

子育てにおいてもそうです。

「普通は○○出来る頃だよね?」

「なんでわからないの?」

「あの子といるから、うちの子はいつも怒られる」

「ちゃんとさせなきゃ、変な目で見られる」

などと・・・・・・

これ全部、歪んでるとしたら???

さあ、皆さん!

もっと肩の力を抜いて、自分が見ている、感じている世界の外に目を向けてみましょう。

今とは違う、子ども達の姿が見えてくるかも?しれませんよ。

2019年8月

暑い日が続いておりますが、豊かな自然に恵まれた、清水保育園の園児の皆様は、

毎日元気にたくさん、外遊びを楽しんでいらっしゃるのではないかと思います。

子ども達にとって、体を動かすことは、成長を促すためにもとても重要なことですよね。

ですが最近では、厚さの影響はもちろん、社会的な環境変化も伴い、外で遊ぶ子ども達の姿を

見かける事が減った様に感じます。

それを裏付けるかの様に、子どもの体力低下の問題も年々増加傾向にあり、宮崎県の子ども達の肥満率は

全国でもトップクラスなのだそうです。

また、運動と同じように大切な事として、睡眠もあります。

睡眠を取ることで成長ホルモンが分泌され、体や脳の成長が促進され、精神の安定にの繋がっています。

おそらくこうした事は、皆様十分にご承知の事と思います。

がしかし一方で、運動不足や睡眠不足に陥り、心や体に悪影響が生じている子ども達が、

年々増加しているという事もまた事実です。

乳児期に環境(主に家庭環境)や生活環境から受ける影響は、私達が考えている以上に大きなものです。

この夏は是非、生活習慣の見直しに取り組んでみてはいかがでしょうか?


2019年7月

皆さんは「ヘリコプターペアレント」と言う言葉をご存知ですか?

これは、子どもの周りをまるでヘリコプターの様に旋回し、常に監視して危険などを察知すると先回りしてやってくる

親のことを表した言葉で、いわゆる「過保護 過干渉」の親のことです。

例えば、子どもが困ってもいないのに、「困りそうだ」「もし困ったらどうしよう」と考えて、自分が危険だと考える

状況を、取り払おうとしたり、子どもは自分の一部だと思っているので、「子どもの事を、一番よく分かっているのは

自分だ!」と思い込んでいたり、「子どもは、自分の言うことさえ聞いていれば大丈夫だ!」と本気で信じています。

ですから、一緒に遊ぶ友達について「あの子とは遊んじゃダメよ。○○ちゃんと遊びなさい」と口を出したり、「それ

じゃなくて、こっちの方が良いよ」などと、子どもが選んだ事に不安を感じ、自分が安心する方へ、子どもを誘導した

りします。

こうした事は、優しく愛情を持って接し、行われていれば問題がないのか?と言えば、決してそうではなく、

「過保護 過干渉」は「放任」と同じ様に、子どもの心を気付け、その成長を妨げる大きな要因となります。

では、この様な養育を受けた子どもたちは、大人になりどうなっていくのでしょうか?

先ず大きな問題ととして、「自立する力を身に付けていない。」と言う事です。

幼い頃から、常に親が先回りし、監視し、指示してきたわけですから、「自分で考える」「自分で決める」といった

チャンスを奪われてきたのです。

大人になっていきなり自主性を求められても、どうしたら良いのか分かりません。

又、ヘリコプターペアレントの元で育った子ども達は、失敗の経験がとても乏しく、傷付きの経験がありません。

「完璧な自分」しか受け入れなくなっています。

そうすると、大人になって、過度に失敗を恐れ、苦痛を伴う事を避け続け、社会生活に不適応を起こす可能性が高

まります。

子ども達の健全な育ちには、愛情たっぷりの関りが何よりも大事で、そして不可欠です。

ですが、親自身の心配を軽減させるための行為は、本物の愛情ではありません。

私達、一人一人が、「愛情だ」と信じているその想いや言動が、子ども達にとって必要な、そして子ども達が望む

「愛情」なのかどうか?日々問い続けていきたいですね。




2019年6月

私達は、日々、色々な事に悩んだり、また困る事もおきますが、悩みがあったり

困る事がおこることは、実はそれ程問題ではありません。

悩みがあるのに

困っていない事にしてみたり

そうして

目の前にある事から

目を背けていることの方が

実は問題です。

2019年5月

令和と言う、新しい時代が始まりました。

清水保育園の園児の皆さまは、この新しい時代を生きる子ども達です。
子ども達が、この時代に於いて、自分を愛し、尊び、そしてその心をもって、他者を愛し、尊び、自分らしく生きていくことを許し合う、
そんな人生を選んで欲しいと切に願います。

また、私たち大人にとっても、自己実現に向かう姿勢を忘れぬよう、明るい時代となる様に努めていきたいですね。

希望ある、明るい平和な時代となります様に。

 

2019年4月

 

清水保育園のみなさま
ご入園、ご進級おめでとうございます。今年も新しい春がやって参りましたね。

この時期は、多くの変化を心身共に感じる時期です。実はその変化は、どれもがストレスになり得ます。
一般的に、ストレスと聞くと、悪い出来事から受ける物として捉えられがちですが、良い出来事からも、私達はストレスを受けます。
そしてそれは、大人だけでなく、子ども達もそうです。

新しい先生。
新しいお友達。
新しい環境。
新しい生活。

これから子ども達も、毎日頑張っていきます。
日々の経験を、より良い成長へ繋げるために、子ども達の変化を見過ごさす、お父さん、お母さんの愛情を、たくさん注いであげて下さい。

今年もみなさまにとって、実りある一年となりますように。


 

2019年3月

子ども達は、何かイヤな事に出くわして、怖かったり、悲しかったりすると、「ママー」と抱っこをせがみますね。
そして、お母さんに抱っこされた子ども達は、しばらくその腕の中で、お母さんの温もりを感じ、安心感を取り戻し、
怖かったり、悲しかったりして傷ついた心を癒して、またお母さんから離れて、外の世界へ飛び出して行きます。

このサイクルが、日々積み重ねられる事が、子ども達の心の安定に欠かせません。
そして、この仕組みの裏側には、私たちが持つ、重要な体の仕組みと、それに関わるホルモンがあります。

それは「オキシトシン」です。オキシトシンは、愛情ホルモンとも呼ばれ、私たちの心と身体を健やかに保つために、
無くてはならない重要なものです。

オキシトシンが分泌される事で、不安が減り、安心感が増し、他者を信頼し、社会性が促進され、他者とのより良い
関係を育む事が出来ます。また、自律神経を整え、ストレスから守ってくれます。

このオキシトシン。実は日頃のちょっとした事で、分泌される事が分かっています。

それは、スキンシップです。

子どもを抱っこしたり、撫でであげたり、また寄り添ってあげたり、そんな普段の関わりで、オキシトシンは分泌
されます。オキシトシンの効果は、双方に現れますので、お母さんにも、子どもにも同時にもたらされます。

また、一緒に楽しく食事をする事でも、オキシトシンは分泌されます。

親子の心身の健康の為に、スキンシップと家族揃っての楽しい食事。
是非、大切にして下さい。


2019年2月

ある日お買い物に行った時に、偶然隣にいたママと、3歳くらいの男の子の会話です。

ママ「牛乳買っていこうかぁ〜」(笑顔)

男の子 (かわいい絵柄のついた別の飲み物を手に取る)

ママ「これ、もう買ってあるよ!」(少しムッとして、男の子が持っていた飲み物を棚に戻す)

男の子「これぇー」(と言って、再度 かわいい絵柄のついた飲み物を手に取る)

ママ「これあるって言っちょるやろ!!人が言っちょる事が分からんと!!!!」
(誰もが分かるほどの大声で激怒し、男の子の持っていた飲み物を再度棚に戻し、立ち去る)

私は、この親子を隣で見ていて
「男の子がした事は、こんなに激怒しなくてはならないような事なのかなぁ…」
と思い、寂しい気持ちになりました。
ママが、毎日毎日 一生懸命頑張っていて、ストレスで一杯なのは、十分分かるんですけどね。
この事が、ママ自身を更に、ストレスにさらしているのではないかな?とも思いました。

皆さんは、どう感じられましたか?


2019年1月

先月「ゲーム障害」「ネット依存」ついてお伝えしました。

私は、心理カウンセラーと言う立場から保護者の皆様に子ども達がゲームやインターネット等に早期から触れること、
また長時間使用させることに伴う危険性について、お話しをさせて頂く事がありますが、
多くの保護者の方が「あまり良くないんだろうと分かってはいるけど、
どうしたら良いのか分からない」と思ってらっしゃるように感じます。
そこで、是非取り組んでみて頂きたいことをお伝えしようと思います。

「先ずは、自分のスマートフォン等の使用時間・使用目的を把握する」ことから
始めてみてください。
子ども達の前に、先ずは私たち親自身からです。

どんなタイミングで自分がスマートフォンを見ているのか?
何を目的にして使用しているのか?
1日にどのくらいの時間使用しているのか?
そして、そのペースで使用し続けて問題はないか?

実は私もこの方法で自分のスマートフォンの使用について、見直しをしました。
それまでは、子どもから「ママ・またスマホ!!」と注意されていましたが
今では注意されなくなりました。

子ども達は親の変化に良くも悪くも敏感に反応します。
皆さんも是非やってみてください。


2018年12月

ネット依存の問題が、年々深刻化していますが、来年 世界保健機構(WHO)によるICD-11(国際疾病分類)に
「ゲーム障害」が明記されることが明らかとなっています。

これは、一般的に「ネット依存」と言われていますが、これにより「ネット依存は病気である」ということが、国際的に認められるということです。

では何故、WHOが病気と認めるのか。

それは、エビデンス(科学的証拠)があるからです。

実は、ネット依存に陥っている人の脳内では、アルコールやギャンブルなどの、依存症患者の脳内でおこる、特有の反応が起きている事が分かっているのです。

「ゲームをしたい」と言う欲求をコントロール出来ない。少しの利用時間では満足出来ない。

と言うような状態は、本人の意志が弱いからではなく、脳に変形がおこり、脳の機能が正常に働いていないと言うことなのです。

これは大人に限ったことではなく、子ども達にも起こっています。

まだまだ未発達な、脆弱な子ども達の脳が変形し、正常に機能しなくなると言う事実。
そして、「ネット依存」は、「ギャンブル依存」や「アルコール依存」その他の依存症となんら変わらないという事実を、皆さんはどうお考えになりますか?

子ども達に、スマートフォンやゲーム機などを与え、動画を見せたり、ゲームをさせる事は、便利で楽しい反面、
やはり一方では、リスクを伴っていることなのだと言うことを、私達は十分に理解する必要があるのではないでしょうか?


 

2018年11月

 

「子ども達の話をよく聞くことは、とても大事なことだ」と言うことを、多くの方がご理解頂いていると思うのですが、
今日は、聞くときのポイントを1つお伝えしたいと思います。
一番のポイントは「気持ちを聞く、受け止める」ということなのですが、少し勘違いされていることがあります。
例えば

「どうしようかなぁと思った。」

「早くしないと、怒られると思った」

「お母さんに言おうと思った」

「せっかく頑張ったのにと思った」

などと、子ども達が話してくれたとして、これは気持ち(感情)ではなく、考え(思考)だと言うことです。

気持ち(感情)は、嬉しい、楽しい、悲しい、怖い、腹が立つ、恥ずかしい、淋しい・・・

というようなものです。

子ども達の話を聞くとき、その子の考えだけに留まらず、その時の気持ち(感情)まで聞いていく、受け止めていく。というのが大事なポイントです。

気持ちを、日常的に抑えて生活している子ども達は、はじめのうちは答えられないかもしれません。
ですが、これも一つの訓練で、日々そうして接しているうちに、必ず自分の気持ちに気が付くようになります。
自分で自分の気持ちに気が付くことが出来る、そしてその気持ちをお母さんに伝えることが出来ると言うことが、
親子の信頼関係につながり、その子自身の、心の安定につながります。

是非、今日から取り入れてみて下さいね。


2018年10月

皆さん、お子さんをちゃんと甘やかしていますか?

しっかりと甘やかしてあげていますか?
「甘やかす」という言葉を聞くと、なんだか悪い影響がありそうですよね。
育てでは、してはいけないことの様な気がしませんか?
では、子どもにとって「甘える」とは、どのような事なのでしょう。

例えば、お父さんやお母さんに、優しく抱っこしてもらったり
「よくやったね」と頭を撫でてもらったり
子どもがしたい遊びを、満足するまで一緒にしてくれたり
「おいしいね」と一緒にご飯を食べたり
「お父さん、お母さん、見ていてね!」という言葉に、笑顔で答えてもらったり
子どもにとって「甘える」とは

“自分をしっかり抱きしめて欲しい”
“自分をいつも見ていて欲しい”
“自分をいつも歓迎して欲しい”

そういった想いを満たそうとすること。
そして「甘やかす」とは、そういった想いを満たしてあげることです。
ですから、子どもの「甘えたい」という想いを、愛情ではなく、物やお金で満たすことは辞めましょう。

お子さんの「甘えたい」をしっかりキャッチして、たくさん甘やかしてあげて下さいね。


2018年9月

私は自分がこれまで「子どもが間違わないように、失敗しないように、苦労しないように

考えて導いてあげるのが親の役割じゃないか」

とそんな想いを持っていたのだということに気が付きました。

けれど今は、「子どもが間違ったとき、失敗したとき、苦労しているときに一緒に考えたり

悩んだりしながら、助けてあげられる親でありたい」

と思っています。

皆さんは、どんな思いで

毎日子育てされていますか?


2018年8月

私達の持つ悩みの多くは、人間関係にあると言われています。
子育ての悩みも、人間関係の悩みですね。

お子さんとの間に葛藤を抱くと、私達はどうしても「なんでお母さんの言うことが分からないの」「もっとこうなってくれたらいいのに」 などと考えがちです。

「私はどうしたらいいでしょうか?」とご相談に来られる方でも、よくよく話を伺うと、お子さんを何とかしようとされていることが分かります。
親が、お子さんを変えることで問題を解決しようとして関わると、残念ながらほとんど上手くいきません。
何故なら、たとえ血のつながった親子であっても、自分以外の他者を変えることはできないからです。
ですから悩みを解決する為にやるべきことは、「自分を変える」ということです。
私のところにご相談に来られる方には必ず「どんな自分になりたいですか?」とお聞きします。
この質問にすぐにお答え下さる方もいれば、何を質問されているのか分からないといった感じでキョトンとされる方もいます。
「どんな自分になったら、あなたは楽になりますか?」と伺うと「楽になることはないと思います。」お答えになる方もいらっしゃいます。
ですが私は何度でも聞きます。
「どんな自分になりたいか?」これが一番大事なことだからです。

親と子は凸と凹。
親が関わったように子どもは反応しているのです。

どうして泣き止まないのでしょう?
どうして何度言っても兄弟をいじめるのでしょう?
どうして保育園に行きたくないのでしょう?
どうして指しゃぶりが収まらないのでしょう?

私たち親の、どういった言動や心の在り方に、子ども達は反応しているのでしょう?
それでは皆さん「どんな自分になりたいですか?」


2018年7月

「イヤイヤ期」と呼ばれる時期、「魔の2歳児」などとも呼ばれ、育児の困難さを増す時期でもありますね。

この時期のお子さんへの対応を尋ねられることがありますが、多くのお母さんが「イヤ、イヤ」と言って泣いたり、言うことを聞いてくれない子ども達が、
どうしたら「イヤだ」と言わなくなり、どうしたら泣かずに親の言うことをきくイイ子(=大人が扱いやすいと感じる子)になるのか?
と言うことを知りたいと思ってらっしゃるように感じますが、その考えから少し視点を変えて頂きたいと思います。

「イヤイヤ期」とは、子どもが成長している証拠、成長の過程であって正常なことであることは、多くの方が良くご存じかと思います。
ですから、「イヤイヤ期」にある子どもを、どう受け止めれば健全な成長を支えていけるのか?と考えてみてください。
「イヤ、イヤ」って、子どもの意思表示です。ですから「イヤだねぇ」「イヤだよねぇ」と受け止めてあげて下さい。抱きしめて下さい。
いつでも、何回でも。そこに答えはいりません。(危ない行動や、良くない行動は止めて、冷静に教えて下さい)
そうすれば、子ども達が自分で「イヤ、イヤ」をおさめていきます。親が「イヤだよねぇ」と受け止め、抱きしめてくれたことを支えに、
自分で自分の「イヤ、イヤ」をちゃんとコントロールしていきます。そうして日々子ども達は学び、自分の感情をコントロールする術を身につけていきます。
また、こうした関りを通して、親子の信頼関係が少しずつ結ばれていきます。
「イヤじゃない、いい加減にしなさい」ではなく
「いやだねぇ、そうだねぇ」と言ってみて下さい。
お父さん、お母さんの対応が変われば、子ども達の反応も必ず変わりますよ。


2018年6月

子育て中のお母さん方からよく聞く訴えとして
「ダメだと分かっているけど、言うことを聞かない子どもに対して、ついイライラして大きな声で叱ってしまう。」
ということがあります。
「大きな声で叱るのは良くないと、ちゃんと頭では分かっているけど、冷静に対応できない。」ということなのですが、
一つ大事なことをお伝えします。
「頭では分かっているけど、冷静に対応できない。」のではなく
「頭では分かっているけど、冷静に対応しない。」のです。
私達は誰もが「自分で考えて、自分で感じ、自分で行動している」のです。
他の誰かから、考えさせられて、感じさせられて、行動させられているわけではありません。
いつだって、なんだって自分で選んで決めている。
自分のボスは自分です。
なので、子どもが自分に「イライラ」を感じさせているのではなく、自分が子どもの言動に対して、「イライラ」という感情を選んで感じているのです。
そして、大声で叱るという行動を選んでいるのも自分です。
だからもう、自分のイライラを子ども達のせいにするのは辞めにしましょう。
自分が大声で叱っていることを、子ども達が変わることで解決しようとすることは辞めにしましょう。
子ども達を教育し、育むために「イライラ」や「大声で叱る」ことは必要ありません。
それを「しつけ」と称して、子ども達にぶつけることは辞めましょう。
「分かっているけどできない。」というのは、自分が自律することを放棄して、子ども達に自分の心のお世話をさせることです。
「私はいつだって、自由に考える、感じる、行動する。」
私達は必ずできます。その力を持っています。
子育てを通じ、一緒に成長していきましょう。


2018年5月

「子どもには、大きな声で強く叱らないと、こちらの言いたい事が伝わらないのではないか?」
と思っていらっしゃる方々がいます。
それは事実でしょうか?

みなさん、少し自分の心と向き合ってみて下さい。
きっと多くの方が、事実でないことがお分かりになると思います。
もしも「こうした考えが自分の中に少しでもあるな。」
「気が付かないうちに、こうした行動を取っているかもしれない。」と思われたなら。

そしてそれを変えたいならば
その考えや行動を、あなたがいつどのようにして自分の心に取り入れていったのか
少しずつ、ゆっくりと思い返してみてください。
そこに、あなた自身を変えるためのヒントがあります。


2018年4月

清水保育園の皆さん
ご入園、ご進級おめでとうございます。

新しい春がやって参りましたね。
皆さんこれからの新しい生活に向け、忙しい中にも喜びに満ちた日々を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか?

そして、もしかすると同時に、不安な気持ちもあるかもしれませんね。
「本当に大丈夫かな?」
「これでいいのかな?」など、そんな想いもあると思います。
ですが、どうぞ責めないで下さいね。
ご自分も、そしてお子さんも。
その代わりに、「ありがとう」ってぜひ伝えて下さい。
「待っていてくれて、ありがとう」
「よくやっているよ、ありがとう」
「大丈夫だよ、ありがとう」
そうやって、ご自分にも、お子さんにもたくさん伝えて下さい。
そして、あなたも私も、こどもたちも、みんなみんな
「生まれてきてくれて、ありがとう」


2018年3月

皆さんは、子供たちが何度言い聞かせても分からなかったり
何度教えても出来なかったりすると
「なんで分からないの!」
「どうしてできないの!」
「何回言えば分かるの!」
と言ってしまうことはありませんか?

私は、子供が小さい頃、何度もありました。
そしてその度に「また言ってしまった。」と反省したものです。

子供が大きくなった今、思うことは
「何をあんなに焦っていたのだろう。出来なくて当たり前だよなぁ。」と言うことです。
大人の自分が期待したように、小さな子供ができるわけがありません。
むしろ見方を変えると、子供達は日々、それぞれに成長し、出来るようになっていることの方が多いのです。
そして、自分が子供に期待していることが、必ずしも子供の成長度合いや、能力と合致しているとは限らないのです。
そのことに全く気が付かずに、私は子供との大事な時間を失ってしまったようにも思います。

皆さん、お子さんへの期待値をちょっと下げてみませんか?
それは決して見捨てるのではなく、一歩下がって見守ることです。
そして、子供への期待値を下げると、自分の心にも余裕ができます。

お子さんのことが心配ですか?
お子さんのことが気になりますか?
お子さんが出来ないと焦りますか?
そうですよね、分かります。
けど大丈夫ですよ。どの子もちゃんと成長していますよ。


2018年2月

子供にとって、「お母さん」ってやっぱり特別な存在ですよね。
お母さんと子供の関係が良好であることは、子供の健全な成長に深く関係し
とても大事になります。

「じゃあ、お父さんってどうするの?」
「お父さんって、どう関わったらいいの?」と思われた方!
そうですよねぇ。そう思いますよねぇ。
大丈夫です。お父さんにもちゃんと大事な役割があります。


お父さんは、お母さんと子供が仲良く、安心できるようにサポートして下さい。
例えば、お母さんがいつもイライラしたりして、心に余裕がなく生活していると、子供はビクビクしたり、不安な気持ちで毎日を過ごすことになります。
(お父さんもそうですよね)

この状況は、やはり良くないのです。「お母さんの笑顔」が子供にも家庭にも必要なのです。
ですから、“お母さんが出来る限り心地よく毎日を過ごすことが出来るようにサポートする”のが、先ずは役目です。

そして、“子供の遊び相手になる事”もとても重要な役目です。
子供の好奇心を満たすために、子供を外の世界へ連れ出す役目はお父さんです。
(幼少期に、お父さんとの関りが多い子供ほど、社会性が育つと言われています。)
外の世界へ飛び出した子供は、ワクワク、ドキドキの好奇心だけでなく、傷つきや怖れも経験していきます。
そうしてお母さんの元へ帰った子供は、お母さんとの関りの中で心を回復させ、再び外の世界へ飛び出すことが出来るわけです。

このサイクルが上手く回ると、子供の健全な成長をググッと後押しできるのです。
お母さんと子供が仲良く、安心して過ごす為に、お父さんに何ができるのか?
それはご家庭によって色々と違うと思います。
是非、ご夫婦でお話してみて下さいね。

それぞれの家族のやり方を見つけながら、家族がみんなで成長していく・・・。 とても素敵なことですね

2018年1月

幸せになるために必要なことは何だと思いますか?

好きな仕事をすること。
美味しいものを食べること。
子供にたくさん恵まれること。
自由なお金がたくさんあること。
社会で認められ、尊敬されること。

まだまだたくさん、幸せになるための条件があるだろうと思います。

そうですねぇ そのどれもが手に入ると、きっと幸せになれそうな気がします。

目に見える物質的で、実務的な世界だけでは。

ですがこの他に、私達が真の意味で幸せになる為に、どうしても欠かせない要素があります。
それは、心の部分にあります。

「ありがたい」という感謝の気持ちです。

「ありがたいなぁ」と心で感じた時に湧き上がる感情が、人の幸せにはどうしても欠かせないものなのです。
この感謝の気持ち。実は私達は生まれながらに持ってはいません。学ぶものなのです。

ですから残念なことに、大人であっても感謝の気持ちを感じない人はたくさんいます。
これでは勿論、子供達に教えることもできませんよね。
ですが大丈夫です。いつからでも学び、感じることが出来るようになります。

あなたの大事な人達に「ありがとう」と伝えて下さい。
そして、その温かさをしっかり心で感じてみて下さい。

あなたの伝えた「ありがとう」であなたの心は必ず幸せになります。
そしてそれは、お子さんにも必ず伝わっていきます。
今日から一緒に始めませんか?

先ずは、私からあなたへ
今日もこうしてコラムを読んで下さりありがとう。


2017年12月

完璧な人間はいません。

今までも そして これらかも。

だから 完璧なお母さんもいません。

私達は「完璧」を目指すために

母親という役割を与えられたわけではないのだと思います。

完璧なお母さんはいません。
今までも そして これからも。

2017年11月

今、心の根っこ(=愛着)が揺らいでいる子供や大人が増えています。
このことが元になり起きているであろう問題もとても多いのです。

お母さん(養育者)から抱っこを通じて与えられた心の中の安心感は、子供を一生守り続けると言っても過言ではないのです。

抱っこやスキンシップの効果は、子供だけでなく大人へも同様の効果をもたらすことも分かっています。


いつからでも間に合います。
抱っこやスキンシップを恥ずかしがる年齢なら、頭をなでたり、手をつないだり、ハイタッチをしたり、そんなスキンシップを沢山取り入れて下さい。


肌の温もりを感じ、家族みんなで心を安心感でいっぱいにしていきましょう。

(愛着について 終わり)

2017年10月 

幼少期に十分な安心感を得ることができた子供は、

大人になってもおおむね良好な対人関係を築くことが出来るようになります。何故なら、心に安心感があると、

愛着が安定したものとなり、それはやがて自分を信じ、他者や世の中を信じる力となるからです。

また、幼少期に備わった安定した愛着は、生涯にわたり、子供に良い影響を与え続けることも分かっています。
良好な対人関係へ繋がるだけでなく、ストレスに対しての耐性が高まることが分かっており、

将来、心身症等の病気の発症リスクも低下すると言われています。

子供を抱っこすることは、良いこと尽くめなんです。

「抱き癖がつく」とか甘えが抜けず、「しつけによくない」という考えがあるようですがそれは間違った考えです。

「お母さんに抱っこしてもらいたい」
「お母さんに甘えたい」
という想いは人が人として成長し、命を守るために、生まれながらに備わっている大事な欲求なのです。

2017年9月

赤ちゃんが泣いたら、子供が泣いたら、すぐに抱っこしてあげてください。

赤ちゃんや子供が泣くということは、お母さん(養育者)を求めているということです。

この求めにすぐに応じることが、とても重要です。

自分の求めに応じ、お母さん(養育者)はすぐにやってくる。

そして、自分という存在は求めればいつでも愛情深く、

優しく抱っこしてもらえる存在だという事実。このことを子供たちは、あたたかく包みこむお母さんの腕の中で

肌の感覚を通して感じ取り、安心感として心に刻みこむのです。

この肌を通して感じた安心感こそが、心を育む上でなくてはならないもの。

しっかりとした心の根っこを作るために、重要なものなのです。

そしてその安心感はやがて「養育者(主にお母さん)との心の絆」=「愛着」

となるのです。

2017年8月

皆さんは、子育てにおいてどのようなことを大切に、重要に考えていらっしゃいますか?

体の発育や健康面についてでしょうか?
生活面における、しつけ等でしょうか?

もしくは、知能や学力の向上といったことでしょうか?これらのことは、どれか一つではなく、全てバランス良く子供達に与えられると良いなと思うのですが、
もう一つ是非大切にして頂きたいのが、「心の発達、成長について」です。
心は目に見えませんので、どうしても忘れがちですが、
当然、生まれたばかりの赤ちゃんの心が、
大人と同じ状態であるはずがありません。

様々なことを経験し、そこから自分が生きていく為に大事なことを学び取ることで、心も成長していくのです。
心の成長に大きな役割を果たすものがあります。
それは「養育者(主にお母さん)との心の絆」です。これは「愛着」と呼ばれ、心の土台、心の根っことなります。
では、心の土台、心の根っこを強く、安定したものに育んでいくには、どのような働きかけが重要になってくるのでしょう。お分かりになりますか?
それは、「抱っこ」です。

2017年7月

お母さん方の関心事の一つに「スマートフォンの子供への影響」があると思います。
このことは、多方面から研究され、様々な意見があり
どの情報を取捨選択するかは、やはり各個人に任され、そして一人一人違うと思います。
それは違って当然で、違っていい。
真剣に考え、出した私たち自身の意見もまた、変わることがあると思います。
良いと思っていたことが、時を経て変わる・・・。

社会や様々な技術は、これからも止まることなく猛スピードで発展し、変わり続けていくことでしょう。
ですが残念ながら、私達人間は、そのスピードと同様には進化していません。

最新の技術や情報、それによって作られた環境や、高度に発展した社会だけでは補えない
もっと原始的な部分を、私達は未だ持ち続けているのだろうと思います。

今あなたが、あなた自身の為に本当に望んでいることは何でしょうか?
そしてお子さんが、お子さん自身の為に本当に望んでいることは何でしょうか?

この視点は、今も進化し続ける素晴らしいIT技術の恩恵を享受する為に、必要不可欠ではないかと思います。

スマートフォンは道具です。
自分の為、家族の為に上手に使いたいですね。

2017年6月

皆さんは普段、お子さんをどのように褒めてらっしゃいますか?
「約束を守ることができた。」
「一人で着替えることができた。」
「嫌いなものを食べることができた。」
など、子供たちがこれまで出来なかったことが出来たとき、チャレンジしたことを成し遂げたときなどに
「よくできたね。」「すごいね」など声をかけて、褒めていらっしゃると思います。これはとても大事なことですよね。
「できた!」という喜びを、お父さん、お母さんが一緒に感じてくれることで、子供たちも喜びをしっかり感じることができ、そしてそれは達成感となって子供の心に根づいていきます。
ですから、出来たことをたくさん褒めてあげることは大事です。

そして皆さんに、是非覚えておいて頂きたいことがあります。それは
「出来たことを褒める」=「出来ないとダメ」
の無言のメッセージとして、子供の心に同時に伝わっているということです。
ちょっとビックリしますよね。褒めたのにどうしてダメなの?と。
例えば
「お手伝いができてえらいね。」と声をかけ褒めたとします。この言葉と同時に
「お手伝いができないとダメよ」という無言のメッセージが子供の心に届いているのです。
この無言のメッセージは「できた時、自分は○だけど、できない時、自分は×なんだ」という思考として子供が取り入れる原因となります。
ですから、できたことを褒めることはとても大事なことであり、同時に注意が必要なのです。
ではどう注意すればいいのか?それは、「出来たことを褒める」こと以上に
「お子さんの存在そのものを認め、受け入れること」を一番に大事にして下さい。
「何かができる、できないに関係なく、ただあなたがここにいるだけで、それだけでお父さんは、お母さんは嬉しいよ」
というメッセージを、一番たくさんお子さんに伝えてあげて下さい。
これは、お子さんの自尊感情と大きく関係してきます。
その為に私がおすすめしたい言葉は「大好きだよ」という言葉です。
いつでも、何回でも、毎日毎日「大好き」と言って伝えてあげて下さい。
「大好き」って褒め言葉なの?と思われるかもしれませんが、目の前のお子さんの存在を無条件で認め、受け入れることを伝える言葉として、私はとても良い言葉だと思います。
勿論、優しく抱っこしたり、笑顔で接したり、また他の言葉でも構いません。
「そのままのあなたで大好きだよ」そうたくさん伝えてあげて下さいね。

2017年5月

ママは毎日忙しいですよね。
いつも頑張っているし、頑張らざるを得ませんよね。

そうすると、知らないうちに心の中で
「こうしなきゃいけない」
「あれもしなきゃいけない」
と、自分に言っていませんか?

日々を乗り切るために、知らず知らずのうちに
そう、言い聞かせていませんか?
苦しくなっていませんか?

そんな時は、自分の中の
「〜したい」という気持ちを見つけてみて下さい。
そして、「いいよ」とその気持ちを自分で許してみて下さい。

何度でも、何度でも
「いいよ」
「それでいいんだよ」って

自分で自分を許せないことが
一番苦しいことだから。
保護者の方がお仕事の時、ご用があるときにご利用ください。

2017年4月

新しい春がやってきました。
春は、出会いの季節と言われますね。
そして、たくさんの「初めて」を経験する季節でもあります。

初めて ママと離れる時
初めて お子さんと離れる時

きっと、不安や心配や、期待や喜びや・・・
たくさんの気持ちでいっぱいになると思います。

そんなたくさんの気持ちを
どうぞ大事にしてください。
そのまま受け止めてください。


「ママがいいよぉ。」
「ママがいいよねぇ。」


「みんなと上手くやっていけるか心配。」
「みんなと上手くやっていけるかって思うと、心配だよねぇ。」


「今日ね、たくさん遊んで楽しかったぁ。」
「たくさん遊んで楽しかったんだねぇ。」


全部そのまま価値があるから。
ありのままの自分だから。


清水保育園のみなさま
ご入園、ご進級おめでとうございます。

この春の出会いと、初めての経験が
みなさまにとって
かけがえのないものとなりますように。

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清水保育園

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宮崎県西都市大字清水291
TEL.0983-43-0741
FAX.0983-43-0891